ohayou115のブログ

19歳一浪大学生

人事興信録-移りゆく特権階級の特徴-明治期という大きな転換期

明治期より前は、当然ながら日本は西洋化されていなかった。古代から江戸期までの特権階級の構成員は、大名と公家、上級武士、一部の神官や僧侶であった。そして、それらの構成員は、血筋のみで評価され、血筋に応じた立場に置かれたのである。"血筋のみ"が評価対象であったことを再度確認しておく。

それでは、近代の婚姻はどの様な仕組みに変質しただろうか?

近代化つまり西洋化により、日本は能力を評価する国家となった。しかしながら、依然として、かつての特権階級を構成した者達は華族という名を称し君臨していた。そして、やがて近代国家日本で頭脳を評価された者たちが、婚姻を通し、旧特権階級に吸収されていった。

旧来の日本の特権階級と近代の特権階級の違いはなんであろうか?

それは、"能力"や"資金"プラスされた点である。

かつては、血筋のみが特徴であったが、近代はそこに能力や旧特権階級に吸収された実業家などによる"資源"が足されてしまった。

つまり、

近代化という資本主義体制が旧体制よりも激しい不平等を生み出してしまったのである。

 

 

 

 

公家とは何か?-

古代からの天皇家や公家の婚姻を見て気づく事がある。それは、天皇家から、娘が公家に降嫁する事があまりないと言う事である。それは、天皇家以外に力を持たせまいとする為だろう。反対に、公家が天皇家に娘を入内させる事が圧倒的多数である。つまり、公家は天皇家の血族補給機関であったのかもしれない。